第８回　ITILベースのSLM/SLAと事例

ワークショップの狙い

　 ITサービス管理の国際的業界標準「ITIL」（IT Infrastructure Library）は、英国政府の構築したITシステムにおける運用フェーズを対象とした『ITサービス管理のフレームワーク』です。

　 IBMを始めとする欧米の主要ITベンダーは、この２～３年の間に、ITILとの整合性を強調する戦略に急激に転換を図っています。　そのため、ITサービス業界では、ITILに基づくITサービス管理の導入が促進されて来ており、この流れは、我が国でも無視できない状況に至っています。

　この「コンサルティング・ワークショップ」は、そのような状況を踏まえ、ITサービスの大前提となる『ＳＬＭ／ＳＬＡの部分』に特化して開催するものです。　特に、ＳＬＡは、豊富な欧米での事例を取り上げ、実際の状況に即した内容を解説します。　管理者の方々が直面されている、①ITILベースのSLM/SLAとは何か、②SLAの先進事例はどうなっているのか、さらに、③自社での対応をどのように考えればよいのか、に回答すべく内容を構成したものです。

　昨年の7月末から8月にかけての一週間、ロンドンの英国政府のITIL担当部署（ＯＧＣ）を実際に訪問し、詳細を把握した結果と先進ベンダーの取組み状況を基に、実務に反映できる内容を解説し、また、参加された方々とのディスカッションをとおして、ITILベースのSLM/SLAを理解して戴けることを狙っています。

　なお、講師は、ITILの『ITサービス管理基礎資格』（Foundation Certificate in IT Service Management）を取得しています。

　関係各位のご参加をご案内申し上げます。

　[お願い事項] このワークショップは、ITIL Book の原本『Service Delivery』を併用します。　貴社が保有されている場合は、ご持参下さい。　また、保有されていない場合は、このワークショップ申込み時に、特価で購入できます。

[注] このワークショップは、『ITILの基礎と応用事例』の新設に伴ない、従来の"SSIコンサルティング･ワークショップ、--ITサービスの国際的業界標準『ITIL』に準拠したSLM導入とSLA構築の方法と事例--"から、ITILそのものに対する解説を除き、また、内容を全面的に見直し改定したものです。

そのため、このワークショップの前に、『ITILの基礎と応用事例』に参加されることをお勧めします。

[略称]　◆ SLM：サービス・レベル・マネージメント

　　　　　◆ SLA：サービス・レベル・アグリーメント

　このワークショップは、ITIL著作物の使用に関し、英国公文書局（ＨMSＯ）と弊社との間で締結した「著作権使用許諾契約」に基づいて運用しています。

Ⅰ. 日時・会場

　２００３年９月２５日(木) １０：００～１６：３０　（９：４５開場・受付開始）

　東京国際フォーラム G６０７会議室

Ⅱ. 参加料

　79,500円（消費税別、１名様、資料・昼食を含む。）

Ⅲ. 参加対象者

　このワークショップは、ITサービス企業の管理者や商品企画の担当者の方々、および、ITベンダーにおけるサービス企画部門の管理者や担当者の方々を対象としています。　また、ユーザー企業におけるITシステム部門の管理者の方々にも有効です。

　上述のように、①ITILベースのSLM/SLAとは何か、②SLAの先進事例はどうなっているのか、さらに、③自社での対応をどのように考えればよいのか、ということに対する回答を求められている方々に有効なワークショップを狙っています。

Ⅳ. 定　員

　20名

Ⅴ. プログラム

項番	プログラム	項　　　　目
1	SLAの考え方	（１） ITサービスの定義とサービス･レベルの測定対象
		（２）米国におけるSLA測定項目の詳細
		（３）米国におけるSLA/SLM導入の状況
		（４） SLAのペナルティの考え方
2	SLA導入の事例	（１） IBM Tivoli 「ビジネス･システム･マネージャー」と、　　　「サービス･レベル･アドバイザー」に見るビジネス･　　　インパクトとSLAの役割
3	ITILの推奨するSLM/SLA	（１） SLMの概要
		（２） SLMのプロセス
		（３） SLAの内容と契約書の基本構成
		（４） SLMの効果と効率化のための主要パーフォーマンス指標（KPI）
		（５）サービス･レベル管理者の責任と必要スキル
		（６） SLM実施状態の自己評価
4	欧米におけるSLAの実際	（１） ASPにおけるSLAの事例　①　ASP契約とSLAの位置付け　②　SLAの内容とペナルティ
		（２）データ･センターSLAの事例　①　データ･センターにおける運用上の課題　②　SLAの対象項目と内容
		（３）グローバルSLAの事例　　◆米国最大手ITサービス企業における50種類に及ぶ　　　　SLAの実際例を解説

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第８回 ITILベースのSLM/SLAと事例