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「第8回 − SOX法がITサービス・ビジネスに与える影響:
        米国の状況 −

 

 米国では、企業改革法、すなわち、SOX法〔サーベインズ・オクスリー法(Sarbanes-Oxley Act)〕の施行に伴い、企業の内部統制が強化されたことから、ITサービス・ビジネスにおいて、従来、あいまいであったり、ベスト・エフォートで対応したりしていたものを変更し、現在では、定義をより明確にし、また、新たな標準へ準拠させるなど、ITサービス・ビジネスに対する取り組み方が大きく変化しようとしています。
 このような変化は、ITサービス企業の立場では、次の2つの視点から捉えることができます。
(1) 内部統制の実施から派生するもの: ユーザー企業もしくはサービス企業自身が、SOX法に基づく内部統制を実施するために必要となる事項。
 すなわち、データの完全性と一貫性の保証、運用管理、変更履歴管理、外部委託管理などの統制要件を具現化すること。
(2) 内部統制が強化されたことから発生するもの: ユーザー企業が内部統制を進めることにより、サービス企業自身が適正な内部統制を実行していることの必要性。
 すなわち、業務の一部を外部委託(アウトソーシング、ホスティング、ASP*、システム運用、ソフトウェア開発、サポート・サービス、等)しているユーザー企業は、委託先のサービス企業をも統制することが要求されるため、サービス企業が適正な内部統制を実施している必要があること。 さらに、サービス企業は、複数のユーザー企業に対して、そのための対応が必要となること。  *ASP: アプリケーション・サービス・プロバイダー。〕

 今回のセミナーは、昨年10月に行なった米国ITサービス企業訪問をベースに、ITサービス企業の立場から、米国においてSOX法がITサービス・ビジネスにどのように影響を与えているか、システムの運用フェーズを中心として取上げます。
 これは、我が国で推進されている『財務報告に係る内部統制の評価及び監査基準のあり方について』(平成17年12月8日、金融庁企業会計審議会発行)などの改革が、米国のSOX法や内部統制のフレームワークなどを基本的に踏襲していることから、今後、我が国でも類似の対応が要求されると想定されるため、必須となるものです。 本セミナーは、このような変化を先取りする機会となり、ITサービス・ビジネスを有利に展開できる一助になるものと確信しております。


1.プログラム 

1.SOX法(サーベインズ・オクスリー法)とITにかかわる内部統制のための
  フレームワークとの関係

   SOX法の概要
   COSOフレームワークの概要
   COBITフレームワークの概要
   ITILとの関係

2.ITにかかわる内部統制

   業務処理(アプリケーション)統制の特徴
   IT全般統制の特徴

3.ITサービス・ビジネスへ与える影響

(1)内部統制の実施から派生するもの:
 ユーザー企業もしくはサービス企業自身が、SOX法に基づく内部統制を実施するために必要となる事項
   システムの自動出力・記録
   SLAの位置付けの変化
(2)内部統制が強化されたことから発生するもの:
 ユーザー企業が内部統制を進めることにより、サービス企業自身が適正な内部統制を実行していることの必要性
   サービス企業が取得する『SAS 70準拠』とは何か
   事例: 実際の『SAS 70監査報告書』

4.リコメンデーション

   サービス企業は、今から何に取り組むべきか。


 (内容は、場合により多少の変更がある場合があります。)

2.講 師

  河本 公文 (こうもと まさふみ)

   ・株式会社 サービス戦略研究所 代表取締役社長
   ・日本ITサービス・マーケティング協会 会長
   ・国際サービス・マネージメント協会 副会長 (アジア地域担当)
   ・大阪産業大学 非常勤講師

3.開催概要

(1) 日 時

   〔開催-1〕 2006年1月25日(水) 13:00〜16:00[終了致しました]
   〔開催-2〕 2006年2月14日(火) 13:00〜16:00 [終了致しました]

(2)会 場

   東京アメリカンクラブ (ご案内図)
    (地下鉄 営団日比谷線 神谷町駅から徒歩約7分)
    会場は「3階」になります。 正面入口を入り、左手に進み、 ロビー手前の左側
    にあるエレベータで3階の受付へ、直接、お越し下さい。 (正面入口の右手に
    あるクラブの受付に立ち寄る必要はありません。)

(3)受講して戴きたい方々

   ITサービス企業の経営者および管理者の方々

   事業企画部門および営業企画部門の方々
   監査部門の方々

(4)提供資料

   説明用テキスト
   事 例: 実際の「SAS 70監査報告書」

(5)受講料 

   J-ITSMA会員企業 〔J-ITSMA: 日本ITサービス・マーケティング協会〕
    1名様: \38,500(税込)

   SSIフォーラム会員 〔下記ご参照〕
    1名様: \48,500(税込)

   一般参加
    1名様: \58,500(税込)

SSIフォーラム会員企業
  〔社名50音順、敬称略〕  (2006年1月現在)
 ◇ NECフィールディング株式会社
 ◇ 株式会社 沖電気カスタマアドテック
 ◇ 東芝メディカルシステムズ株式会社
 ◇ 日誠日立電子サービス株式会社
 ◇ 株式会社 日立製作所
 ◇ 日立電子サービス株式会社
 ◇ 富士通サポート&サービス株式会社
 ◇ 三菱電機情報ネットワーク株式会社
 ◇ ユニアデックス株式会社

SSIフォーラム会員企業の資格
 次の条件で加入となります。
(1) 同一企業法人から、SSIセミナーに『年間3回』(または3人)ご参加戴いた場合、その後の第4回目(4人目)から、1年間適用になります。
(2) 弊社主催の『米国ITサービス視察団』に参加された場合、開催後の1年間適用になります。



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